7分で知る名著 50歳からのゼロ・リセット(本田直之)~起業において新入社員である中高年個人起業家は「手放す」を知る~

今回の7分で知る名著は、『50歳からのゼロ・リセットー「手放す」ことで、初めて手に入るものー』(本田直之)からお伝えしたいと思います。
本書『50歳からのゼロ・リセット』のリード文には、次のような言葉があります。
『50歳は変化を受け入れられる最後のチャンス。ここからさらに前に進む人生とするのか、ゆっくりと後退していく人生でよしとするのか。変化の時代に対応し、「自分の」人生を充実させるための生き方・考え方を伝授する一冊である』

今回は、そんな本田直之氏の言葉をたよりにして、その言葉の奥にある「手放す※」ことがどのようなものであったのか、そんなことを探っていきたいと思います。
※関連ブログ<現状を変えたい中高年個人起業家は、「決断」せよ。「自問自考」せよ>もぜひご参照ください。

「50歳は折り返した人生における新入社員」

まず、本書のタイトルにある「リセット」という言葉をあらためて調べてみると、「すべてを元に戻すこと。最初からやり直すこと。また、状況を切り替えるためにいったんすべてを断ち切ること」などとあります。

本田直之氏は、そのような意味を踏まえて、50歳という時期について、「50歳は折り返した人生における新入社員」と表現しています。中高年ともなれば、組織の中においては、「時代の変化についていけない…。」という場面に出くわすことも少なくないでしょう。私自身も50代半ばまでサラリーマンでしたので、「時代の変化についていけない…。」といった感覚をいつも感じていました。私自身は、特に、50代前半における数年間は時代(仕事)の流れが速く、職場にもどんどん新しいものが取り込まれるようになっていくことにうんざりしていたものです。

「人生は壮大な実験場であるのだから、いろいろ試してみることだ」

また、本田氏は、次のようにも言っています。
「人生は壮大な実験場であるのだから、大切なことは変化を受け入れることであり、いろいろ試してみることだ」

「変化を受け入れる」といえば、進化論で有名なダーウィンが残したとされる、次の言葉が思い浮かびます。
「唯一生き残ることができるのは、強いものでも賢いものでもなく、変化できるものである」

ここでいう「変化できるもの」とは、言い換えるならば「自分にとっての心地いいを実行できるもの」ですね。なぜなら、自分にとって何が心地いいかに気づき、そこに向けてライフスタイルを変えるのだ、と決断しない限り、変化するという行動を起こせないからです。
ダーウィンの言うガラパゴス諸島で独自に進化を遂げた生きものたちは、「自分にとっての心地いい」を実行していったのですね。

「一度、自分の評価をゼロリセットすること」

中高年の私たち(特に長年、組織に所属していた人)は、「一度、自分の評価をゼロリセットすること」がとても大切です。私たちは、これまでの長い人生の中で、「これは向いている」「これは向いてない」「こうすればうまくいく」「こうするとうまくいかない」「こうやれば評価されるはず」「こうしては褒められないだろう」といった、自分の「思い込み(思考の枠)」をたくさん作ってきたのです。

そして、これらの「思い込み(思考の枠)」は、時代の変化とともに当然ながら通用しなくなってきます。周りの環境が変わっていくので、求められる適切なやり方も変わってきますよね。

なので、ゼロリセットするときにこそ、おススメしたい「自問自考(しつもん)」をご紹介します。
「自分は何を心地いいと感じるのだろうか?」
「自分は何を大切に生きているのだろうか?」
「自分はどうなったら最高と思うのだろうか?」
こんなことを、自分自身と深く話し合い、「自分の幸せは自分でつくる」と決断してくださいね。
「豊かな人生、幸せな人生」の答えは、自分の中にしかないのですから。

「ありたい姿をカタチにする」ことが大事

では、「豊かな人生、幸せな人生」とは、どういったことなのでしょうか。それは、「自分も幸せだと思うことで、周りも幸せにできること」がひとつにあると思っています。

そんな「自分の幸せ」と「周りの幸せ」が重なることを実現していくには、次のステップが必要です。
①.自分が幸せになる「ありたい姿」に氣づく。
②.その「ありたい姿」をカタチにする。
③.「ありたい姿」から収入が得られるようにする。

私自身が起業初期に、なかなかうまくいかない時がありました。その時は、「やりたいこと」で始めたものの、「本当に(心から)やりたいこと」ではなかったんですね。私の場合、起業塾で学んだ「やりたいこと」について、そこを起点として事業にしていったのですが、それは「やってみたいこと」であったものの「好きなこと」ではなかったのです。「やってみたら、好きなことではなかった」と分かったのでした。
このことをわかりやすく言うと、例えば、私にとってバンジージャンプは「やりたいこと」です。(まだやったことはありません)
もっと具体的に言えば、「やりたいこと」であり「やってみたいこと」であるのです。しかし、今の時点では「好きなこと」ではないので、「好きになる」か「好きにならない」かは実際にやってみないと分からないのです。「好きになる」かもしれないし、「好きにならない」かもしれないのです。
私にとって、最初の事業は「好きにならない」ものだったのですね。

そして、もし、あなたにもなかなか活動が広がらない、売上が上がらない、続かない、思ったよりも楽しくない・・・。
そんなことが起こっているなら、この「ステップ」の問題だと思います。
「あー、私は迷走している・・・」「いまひとつカタチになっていない・・・」って感じているなら、当講座の『自分らしい「ビジネス設計図」/「引き寄せマインド」の再構築プログラム』に自己投資されてみてはいかがでしょうか。

売れる個性の専門家/幸せな個人起業家コンサルタント 松﨑豊

売れる個性の専門家/幸せな個人起業家コンサルタント 松﨑豊

「自分らしさ」を求めて50代半ばで脱サラして起業も、「こんなはずじゃなかったのに…」となる。そのときに、そのときから、「本当はどうしたいのだろう?」「何のため、誰のためなのだろう?」と、自分で出した問いに自分で考えて答えるということを何度も繰り返す。そして、ビジネスは自分のパーソナリティ(個性・経験)に結びつていないと続けられないものなのだと氣づく。そのようにして、自分に問いを立て自分で深く考えること(自問自考)で引き出した、自分の「個性と経験」を活かしていったところビジネスが回りだす。現在は、その経験を「個人講座」として体系化し、中高年個人起業家の「幸せな成功」に伴走している
パーソナリティビジネス成幸研究所 代表  松﨑行政書士事務所 代表

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