脱サラ、独立した、中高年個人起業家の私自身が体験した苦悩。「資格」という名の思い込み

今回は、私自身が中高年個人起業家として、「資格という名の思い込み」に苦しんだ、過去の体験についてお伝えします。
50代半ばで行政書士として独立・起業した私は、その当時、当然のように「資格」=「仕事(自分の商品)」だと思い込んでいました。
もっと言うと、「資格」=「自分」なのだと・・・。

「なぜ、人は、チャレンジしたり、起業したりするのか?」

突然ですが、ここで、あなたにお尋ねします。
「なぜ、人は、チャレンジしたり、起業したりするのだと思いますか?」

はい、私の思う答えは、・・・
それは、人は無意識のうちに「自分らしさ」を追い求めているから、ですね。
私自身も、独立・起業した一番の理由は、「自分らしくあるため」だったと言えます。

個人起業家の「廃業率」(中小企業白書より)

1年で37.7%、3年で52.4%・・・。
これらの数字、何を表わしているか、お分かりになるでしょうか?
はい、これは個人起業家の「廃業率」です。
例えば、今年100人起業したとすると、3年後には53人が廃業してしまうという数字です。
(※データは中小企業白書より算出しています。白書では「個人事業主」という名称になっています)

そして、なんと!私自身も、この数字が示すように、起業2年目にして行き詰まり感を覚え始めたのです。

「私らしさ?」、「資格らしさ?」、どちらでいく?

私は、起業してからしばらくすると、閉塞感に苛まされるようになっていきました。後から考えれば、私は、「私らしさ」ではなく、「行政書士らしさ」で仕事をしていたからだと思います。つまり、私は「行政書士の業務」をそのまま「商品(仕事)」として並べて、「いらっしゃい!いらっしゃい!」とやっていたのですね。いわゆる、八百屋さんとして「大根はいかが?、にんじんはいかが?」とやっていたのです。
だからお客さまは、私という「個人(パーソナリティ)」に対してではなく、「行政書士という資格を持つ人」として私に目を向ける、ということになっていました。
なので、私とお客さまの間には、私のキャラクターやパーソナリティなどが介在していませんし、ましてや、そこには「共感」という感情はありません。
それは、すなわち、お客さまは商品に対してアレコレ言い分(注文)を付ける、ということが起こってきます。
そして、ときには無茶も言ってこられるのですね。「早く、安く、うまく」やってくれと・・・。

そうこうするうちに、私は、ただひたすら時間に追われる状態になってしまったのです。
そして、肉体的・精神的な慢性疲労のみならず、五十肩(肩関節周囲炎)を発症してしまいました。

「今は何を大事にしているから、この状態なのだろうか?」

私の「閉塞感」が「行き詰まり感」へと進化し始めた頃、私はひとつの問いに出会いました。
「今は何を大事にしているから、この状態なのだろうか?」
※この問いは関連ブログ<2024年の自問自考(しつもん)のトップテーマは「どうなったら最高だろうか?」にしました>で詳しく紹介しています。

私たちの「現在の姿」は、私たちが何かしらの目的を持って行動した結果ですよね。なので、まずは、この問いを使って、今の状態を引き寄せた、これまでの「行動の目的」を意識化して(認識して)みたのです。その結果、閉塞感や行き詰まり感の原因は、次のようなことであると氣がつきました。
「自分らしい姿を求めて起業したはずなのに、実際は売上ばかりを求めて行動している」

私のなかで、潜在意識では自分らしくありたいことにベクトルが向き、顕在意識では売上をあげることにベクトルが向けていたので、「意識」のベクトルの不一致によって、葛藤が起こっていたのですね。私はいつの間にか、自分の「行動の目的」を、「自分らしい姿であること」から「売上をあげること」にしてしまっていたのでした。

「誰のため?」「何のため?」という問いで「自問自考」くり返した

私はいつの間にか、自分の「行動の目的」が「自分らしい姿を求めること」から、「売上ばかりを求めてこと」になってしまっていたのです。
それから、「誰のため?」「何のため?」という問いで「自問自考」くり返してみたのです。
そして、「自分はどんなことで、どんな人のためなら、勇氣が湧いてくるのか?」といった、自分のパーソナリティを再確認(意識化)するということをしたのです。

そのことに氣がついてからは、少しでも「自分らしい」ことをしようと思い、私の好きなアドラー心理学のセミナーをやり始めました。
自分の「好きなこと」をやってみたのですね。
アドラー心理学は、私にとって、挫折したサラリーマン時代を救ってくれた思想なのです。
(詳しくは、拙書『鳴かず飛ばずの中高年サラリーマンが、アドラーの「人生の意味の心理学」を通勤電車で読んだら・・・-いまから人生を大逆転させる、“アドラー流”令和時代の生き方・働き方-』をお読みいただければと思います)

類は友を呼ぶ、らしさはらしさを集める、「引き寄せの法則」

アドラー心理学のセミナーをやり始めると、お客さまの反応も変わってきました。
「お願いします」、「ありがとうございます」、といってくださるお客さま様が増えてきたのです。
このとき、私は「引き寄せの法則」である、「類は友を呼ぶ」、「らしさはらしさを集める」、ということを体験したのです。
そうです。「引き寄せ」とは、自分で観測(=観察=意識を介在)していた通りの現実を創り出すこと、なのでしたね。
※関連ブログ<量子力学からみた「引き寄せマインド」~人生は自分が観測した通りに現実化される~>をご参照ください。

それならば、この経験を「自分らしい起業」という「講座」にして伝えていきたいと、強く思うようになったのです。
それは、同時に、「私と同じように独立・起業したのに、自分らしさを出せず行き詰まった中高年個人起業家を救えるのではないか」、とも考えるようになっていったのです。

「パーソナリティビジネス成幸レシピ共創プログラム」

それからというもの、起業塾、経営塾、○○養成講座、○○マーケティング講座などといったものを複数受講し、自分の講座を立ち上げたのです。
その講座こそ、「パーソナリティビジネス成幸レシピ共創プログラム」です。
この講座の理想の受講者を「5年未満中高年個人起業家」としているのは、その中高年個人起業家が私自身そのものだからです。

そして、また、このプログラムこそ、私自身そのものだとも思っています(コンテンツ イズ マイライフ)。
なぜなら、私はこのプログラムに関わっているときが、一番「心地いい」からです。感覚や感性が本来の自分なのですから。

まとめ

「資格」≠「あなた」。
資格はあなたではありません。
「感覚や感性」=「あなた」です。

あなたと私自身にこの言葉を贈ります。
「ライブ ユア ライフ!」(自分らしく生きよ!)

世の中には、あなたのチャレンジ(起業)、私のチャレンジ(起業)を待っている人が必ずいます。
その人と出逢うために、一緒にチャレンジしていきましょう。

売れる個性の専門家/幸せな個人起業家コンサルタント 松﨑豊

売れる個性の専門家/幸せな個人起業家コンサルタント 松﨑豊

「自分らしさ」を求めて50代半ばで脱サラして起業も、「こんなはずじゃなかったのに…」となる。そのときに、そのときから、「本当はどうしたいのだろう?」「何のため、誰のためなのだろう?」と、自分で出した問いに自分で考えて答えるということを何度も繰り返す。そして、ビジネスは自分のパーソナリティ(個性・経験)に結びつていないと続けられないものなのだと氣づく。そのようにして、自分に問いを立て自分で深く考えること(自問自考)で引き出した、自分の「個性と経験」を活かしていったところビジネスが回りだす。現在は、その経験を「個人講座」として体系化し、中高年個人起業家の「幸せな成功」に伴走している
パーソナリティビジネス成幸研究所 代表  松﨑行政書士事務所 代表

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