ご存知の方も多いと思いますが、フランス出身の画家ポール・ゴーギャンによる絵画には、次のようなタイトルの作品(1897年)があります。
「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」
まるで「問いの宝庫」、と言えるような作品タイトルですね。
今回は、このゴーギャンの作品タイトルを頼りにして、「本当に大切なものを明確にしていく」というテーマでお伝えします。
※「本当に大切なもの」については、関連ブログ<5年未満中高年個人起業家の方、「自分にとって、本当に大切なことは何だろう?」と自問自考しましょう!>をご参照ください。
「自分の軸」を明らかにして歩んでいく
このゴーギャンの作品タイトルは、まるで、「過去・現在・未来」にひとつのつながりを持たせ、本当に大切なものを明確にしていくことができる「問い」である、私にはそのように思えてなりません。
この作品タイトルについては、いろいろな解釈がされているようですが、私自身は独自に次のように応用して(解釈して)、「問い」にしてみました。
「そもそもなぜこのビジネスをはじめたのですか?(過去)」
「いまのビジネスでは何が嬉しいですか?(現在)」
「これからビジネスでどんなことをしていきたいですか?(未来)」
いかがでしょうか。このように問い直してみると、あたかも、「本当に大切なこと」や「自分の軸」を明らかにして歩んでいきなさいと、ゴーギャンが助言しているように感じませんか。
今生の命はリンゴの木であるならば、その人生を思いっきり楽しむ
また、ゴーギャンの「過去・現在・未来」をリンゴの木に例えて表現するなら、次のようになるのではないでしょうか。
「どんな土壌に種があったのですか?(過去)」
「どのように枝を伸ばし、葉を付けると楽しいですか?(現在)」
「どんな花や実を付けて喜んでもらいたいのですか?(未来)」
今生の命はリンゴであることが天命であるならば、その人生を思いっきり楽しむことが大切です。なぜなら、それが自分の本質(本性)を生きるということだから。
このリンゴの木の例えでは、「土壌」からすべてがスタートしています。「土壌」の部分を人間で言うならば、それは「心の状態(心の在り方)」です。
なので、「土壌(心の在り方)」が枯れていたり荒んでいたりすれば、枝を伸ばすことや葉っぱを付けることができませんし、ましてや花や実を付けたいという望みも叶いません。
リンゴの木は、豊かな土壌から芽を出し、自分の資質や素質に従って存分に成長し、独自の花や実で自分を満たし、その結果、周りに喜んでもらえる、ということが、そもそもの本性なのですね。
自分でない他の何者かになろうとしても、うまくいかない
リンゴの木は、ミカンの花を咲かせることはできませんし、マスカットの実を付けることもできません。リンゴの木は、ただ自分がリンゴであることを自覚(認識)し、一生懸命にリンゴであり続ければ、それでいいのです。そこに、「社会通念」や「世間体」、「思い込み」などといったものは介在しません。
ところが、多くの人は自分でない他の何者かになろうとするのですね。だから、迷走してしまうのです。(私自身がそうでした)
なぜなら、本質(本性)と違っているものは、潜在意識が全力で拒絶するからでしたね。
※このお話については、体験プレセミナーで詳しくお伝えしている内容です。関連ブログ<~自問自考式体験プレセミナー・スライド紹介①~中高年起業家に必要なパーソナリティに紐づいた「引き寄せマインド」>をご参照ください。
「本当の自分」をなおざりにした商品コンセプトでは、ますます認識されづらくなっていく
ゴーギャンの作品タイトルを独自に応用した(解釈した)問いに戻ります。
「そもそもなぜこのビジネスをはじめたのですか?(過去)」
「いまのビジネスでは何が嬉しいですか?(現在)」
「これからビジネスでどんなことをしていきたいですか?(未来)」
これらをくり返し自問自考することによって、「ビジネス」と「大切と感じていること」が結びついているのかを明らかにし、潜在意識と顕在意識のベクトル合わせをしていきましょう。
よく「とにかく行動せよ!」と言われていますが、行動することそのこと自体よりも、その前提となる意識状態(リンゴの木でいうところの土壌)がどのようであるか、そのことがとても重要なのですね。
このような、「自分にとって本当に大切なことに結びついている」意識状態のことを、「引き寄せマインド」と私は呼んでいます。
※この「引き寄せマインド」については、関連ブログ<起業の「カベ」に突き当たったら、「引き寄せマインド」が必要というサイン>をご参照ください。
「我々はどこから来たのか?我々は何者か?我々はどこへ行くのか?」
「あなたはどこから来たのですか?あなたは何者ですか?あなたはどこへ行くのですか?」
「わたしはどこから来たのか?わたしは何者か?わたしはどこへ行くのか?」この問いを持ち歩いているだけで、自分の幸せに向かっていけるような気がします。