「起業成幸コンセプト作成シート」解説/お客さまはコンセプトに集まる

今回は、「起業成幸コンセプト作成シート」(下記の画像を参照)について、その解説としてお伝えします。
このシートは、「売れるコンセプト」リメイク強化講座、売れる「個性と経験」で幸せ起業プログラムで使用しているものです。

マーケティングの世界で使われているものに、次のような言葉があります。
「人はコンセプトに集まり、コンテンツ(商品サービス)で購入する」
このような言葉があるほど、マーケティングにおいては「コンセプト」を重要視しているのですね。

では、あらためて「コンセプト」とは、いったい何かというと、次のようになります。
①どのようなお客さまに、②どのような価値を、③どのようにして、提供するのか、といった企画の骨組みのことなのです。
言い換えると、①どんな人のどんな悩みに(お客さま・ペルソナ)②どんな価値・良いこと(ベネフィット)を③どんな強み・売りで(強み) で提供するのか、です。

コンセプトが明確であればあるほど、理想とするお客さまに届けられる

例えば、当パーソナリティビジネス成幸塾のコンセプトは、次のようなものです。
『クライアントさまが、自分の「個性と経験」を磨き、お客さまから「好き」で選ばれる(=お役立ちの地位に付いた)存在になる、社会でのオンリーコンサルタント(ポジション)づくりに、1000日伴走する。』

お客さま(クライアントさま)からすれば、シンプルに、『「好き」で選ばれる(=お役立ちの地位に付いた)オンリーコンサルタントになる』ということ。

このように、コンセプトが明確であればあるほど、理想とするお客さまに届けられるのです。
結局、その商品サービス(コンテンツ)は、「誰の何の悩みに自分の何で応えるのか。その上で相手に楽しんで欲しい!」といった、気持ちの入ったコンセプトで表現されることによって、お客さまの感情にふれて選んでもらえるのですね。

でも、もし、そんな「誰の何の悩みに何で応える?」を、ずーっと決められないでいるとしたら、もう、ひとりでモンモンと考えても悩んでも、何も解決しないです。
それは、私も同じことです。結局は、第三者やコンサルの方に見てもらって、やっと、今の形になりましたので。

コンセプトを策定するうえで重要な「ポジショニング(ポジション取り)」

実は、この「コンセプト(事業概念)」をつくるする前に、必ずしておかなければいけないことがあります。
それは何かというと、私たちがドコ(の領域)で勝負をするか・・・という、「ポジショニング(ポジション取り)」です。
このポジショニングを見誤ってしまうと、いくらコンセプトを試行錯誤して、つくったとしても、ほとんど効果がありません。
しかし、逆にいうと、このポジショニングがうまくいくと、それは「成幸」に近づくということです。

「私たちはドコのポジションで勝負すべきなのか?」
そもそも、私たちはドコ(のポジション)で勝負すべきなのでしょうか?
それは、「何もしていないのに次々と申込みが入る」、「同業他社があまりいない」、「完全に売り手市場」などといった場所(ポジション)です!

「独自性」や「共感性」はコンセプトから生まれている

しかし、自分一人で、ポジションを見つけるのは、かなり難易度が高いです。
なので、私のプログラムでは、「あなたのリソースを一緒に考える」、「そのリソースを欲しがる人を一緒に考える」、「独自のポジションを一緒に考える」、「それにふさわしいコンセプトを一緒に考える」・・・、ということをしています。

また、自分(たち)の商品サービスを購入してくれたお客さまに、「どうして買っていただけたのですか?」と聞いてみる、ということがとても有効です。
なぜなら、お客さまの口から、「あなたの○○(←コンセプト)が響いたからです!」と言ってくれるかどうか、それが検証できるからです。
コンセプトが大事ということは、事業を継続している人ほど、その重要性を理解しています。

起業したての頃は、見込み客数やSNSのフォロー数などが少ないので、その重要性をなかなか認識できないのですね。
なので、「独自性」や「共感性」は、コンセプトから生まれているということがなかな理解できないものなのです。
お客さまは、自分の何に期待しているのか。
そういった客観的な視点で、自分を見ないと、ひとりよがりのコンセプトで、迷走を続けてしまうことになりかねません。

本当のコンセプトというのは、まぎれもなく自分の「中」にある

「コンセプト」が定まらないと、本当に大変です。
何が自分に合っているのかわからなくなるし、自分は頑張っているつもりでも、ビジネスは行き詰まってくるし、お客さまも想定外の人が現れたりして、袋小路にハマりかねません。
しかし、こうにならないための「本当のコンセプトの見極め方」って、実はすごくシンプルなのです。

では、どうすれば見極められるのかというと、つくったコンセプトについて、情報発信のためのネタが次々に出てくるか、ということです。
このことは、つまり、私たちの本当のコンセプトというのは、まぎれもなく自分の「中」にあるということです。
自分の「中」というのは、いわゆる自分の「克服体験」や「成果体験」です。
これらを、当成幸塾では、『中高年起業版ヒーローズ・ジャーニー』と呼んでいます。

「克服体験」や「成果体験」には、本人の中に、その関連情報や想いが、たくさん詰まっています。
詰まっているから、ネタはいくらでもあるということです。

ところが、「自分ではないコンセプト」を設定してしまうと、コンセプトをもとにしたネタがなかなか浮かんでこない、という事態になります。
このことは、私自身も経験しました。発信ネタがないので、読書感想を発信したりしていました。苦笑)
そして、こうなってしまうと、大事なビジネスモデルが、いつまで経っても構築できない・・・ということになるのですね。

まとめ 迷ったら自問自考「自分はそもそもなぜ、起業しようと思ったのだろうか?」

お話してきましたように、私たちの本当のコンセプトというのは、常に自分の「原点」にあるということです。
ビジネスを進めていく途中では、どうしても、迷ったり、悩んだり、トラブルになるなど、いろいろなことが起こります。
それでも、どんな状況になろうとも、自分の軸をブレさせることなく進んでいくには、自分の「克服体験」に立ち戻ることが大切なのですね。

もし、モヤモヤ感が付きまとうなど、調子が出ないようでしたら、ぜひ、自分の「中」をのぞいてみてください。
また、次のように自問自考してみてください。
「自分はそもそもなぜ、起業しようと思ったのだろうか?」
「この道を選んだきっかけは何だったのだろうか?」
そして、そこから今に至る経緯を振り返ると、私たちがやるべきコンセプトは見つかるものです。

ポール・ゴーギャンの問い、「我々はどこから来たのか?我々は何者か?我々はどこへ行くのか?」を思い出してみてください。※
(※関連ブログ<「我々はどこから来たのか?我々は何者か?我々はどこへ行くのか?」~画家ポール・ゴーギャンの問いからパーソナリティを自問自考する~>をご参照ください。)

「起業成幸コンセプト作成シート」(写真下)は、チラから無料でPDFのダウンロードができます。
ご自身のコンセプトをチェックしてみてくださいね。

中高年専門起業リメイクコンサルタント 松﨑豊

中高年専門起業リメイクコンサルタント 松﨑豊

中高年専門起業リメイクコンサルタント。
「もう、どうすりゃいいのよ…」と起業苦戦中の中高年個人起業家に向けて、既存の「資格やスキル」に独自の「個性と経験」(パーソナリティ)を加えて“選ばれる理由”をリメイクする『売れる幸せ起業プログラム』を提供。
大学卒業後、大手機械メーカーで販売戦略や品質管理に従事。40代でキャリアに挫折し、「人生の目的」を探す中で、自己啓発・心理学・脳科学の世界に傾倒。その後50代で独立するも、「ノウハウ」を真似ても成果は出ず、「自分らしくない努力」に疲弊。いくつものビジネス講座を受講するもピンとこず、やがて「うまくいく人は、自分の中で腑に落ちた行動をしている」という本質に氣づく。そこから、これまでの学びと体験をすべて活かして体系化し、自ら「こんな講座がほしかった」と納得する“自問自考”を軸とした独自メソッドを開発。現在は、ひとりでも多くの中高年個人起業家に活躍してほしいという志を抱いて、ビジネスの「ポジショニング・商品設計・導線発信」を整え、「オンリーコンサルタント」の地位づくりに「1,000日伴走」する『中高年版ヒーローズ・ジャーニー』と銘打ったコンサルティングを展開中。

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