7分で知る名著 直観を磨く 深く考える七つの技法(田坂広志)~中高年個人起業家は「直観」を優位にして歩んでいく~

4回目の登場になります田坂広志氏ですが、今回は『直観を磨く 深く考える七つの技法』についてお伝えします。
1回目は関連ブログ<すべては導かれているー逆境を越え、人生を拓く五つの覚悟ー(田坂広志)~いま、逆境にある中高年個人起業家へ>を、
2回目は関連ブログ<人生で起こることすべて良きことー逆境を越える「こころの技法」ー(田坂広志)~いま、カベに突きあたっている中高年個人起業家へ>を、3回目は関連ブログ<運気を磨く 心を浄化する三つの技法(田坂広志)~「運気」が必要な中高年個人起業家へ~>ご参照ください。

言葉の浄化力を活かすことで、無意識の世界を浄化することができる

本書のポイントを田坂氏の弁を借りてお伝えすれば、次のようなことになります。
『本書は、どうすれば私たちの心の奥深くの「賢明なもう一人の自分」が現れてくるのか、そして、どうすればその「もう一人の自分」と対話することができるのかについて、実践できる「七つの技法」についてを述べられたものである』

田坂氏は、自分が、文筆家としての才能を開花させることができた理由として、自分の中に「大いなる何か」とつながる「賢明なもう一人の自分」がいることを信じ、その「もう一人の自分」と対話をする技法を身につけ、磨いてきたからであるといいます。

田坂氏のいう「大いなる何か」とは、詳しくは関連ブログの1回目(リンク先は上記)をご参照ください。

私たちの生きている世界に、この「大いなる何か」というものの存在がある

まず、私たちは、生きている世界にこの「大いなる何か」というものがある(いる)のだ、ということを信じられる自分であるかどうか、このことを考える必要があります。
なぜなら、「大いなる何か」の存在を信じられてこそ、はじめてそこにつながる「賢明なもう一人の自分」がいることを信じられるのですね。

村上和雄氏(分子生物学者。筑波大学名誉教授)は、この「大いなる何か」のことを「サムシング・グレート」と呼んでいました。そして、次のようにいっています。
「あなたの人生で起こる苦しいことも、悲しいことも、サムシング・グレートからの愛のメッセージと受け取れば、必ず乗りこえることができます。なぜなら、サムシング・グレートがいつも願っているのは、あなたの幸せなのですから」(※この言葉は関連ブログ『世界は1つの生命からはじまった~サムシング・グレートからの贈り物~幸せスイッチ・オンしたい中高年個人起業家へ』でも紹介しています)

自分の考えを「文章」に書きだしてみる

田坂氏は直観を磨くための深く考える「技法」、言い換えれば「もう一人の自分」と対話する「技法」のうち、そのひとつ目を次のようにいいます。
『第一の技法は、まず、一度、自分の考えを「文章」に書きだしてみることである。すなわち、何かのテーマについて、自分の中にいる「賢明なもう一人の自分」と対話したいと思うならば、まず何よりも、そのテーマについて、自分の考えや思いを、そのまま「文章」にして書いてみるのである』

「自分の考えや思いを、そのまま文章にして書いてみる」-。
そうですね。私自身は、文章にして書く場面として、いまこうして書いている「ブログやコラム」などがあります。そして、もうひとつには、「質問ノート」に考え(答え)を書き出していく、ということも日課にしています。ブログやコラムなどは、誰かに読んでもらうことを前提に書いていますので、そこには客観的な視点が入ってきますが、質問ノートは誰にも見せないことを前提に書いているので、主観オンリーが反映されています。主観オンリーで書き出すという作業は、素の自分の感覚・感性といったものを明確にしてくれますからね。

そもそも、いまこうして『生きている』ことが、有り難いこと

田坂氏は第二の技法について、次のようにいいます。
『第二の技法は、心の奥深くの「賢明なもう一人の自分」に「問い」を投げかけることである。例えば、自分で、ある考えを文章に表していくと、ふと、一つの「問い」が心に浮かんでくる。その「問い」を自分自身に問うと、最初は、心に何も浮かんでこないが、しばらくすると、自問自答の形で、心の奥深くから「答え」が浮かび上がってくることが起こる。なぜ、こうしたことが起こるのか。それは、「賢明なもう一人の自分」は、実は、心の奥深くでこうした「自問自答」に静かに耳を傾けているからである』

田坂氏は「自問自答」という言葉を使っていますが、私に言わせるとそれは「自問自考※」ですね。「自問自考」とは、自分で「問い」を立て、自分で深く「考え」、自分にふさわしい「答え」を引き出そうとすること、と私は定義しています。答えありきではないですし、また、すぐに答えが見つからなくてもいいのです。深く考えて意識を焦点化し、自分の中から本当の答えを引き出そうすることが大切、という考え方です。※自問自考の解説については、コチラをご参照ください。

まとめ

私自身も、何か気になっていることがあると、「どうしたらいいだろう?」などと問いを立てながら眠ってしまい、それに関連することが夢に出てきたり、朝目覚めると解決のヒントが浮かんでいたりすることがよくあります。
私たち中高年個人起業家は、田坂氏のいう「自分自身に問う」スタイルを意識的にやってみて、他者の価値観で生きることから離れ、自らの価値観で生きることを見つめ直す、ということにチャレンジしてみることが大切なのだと思います。

【田坂広志の言葉】
「誰にとっても、一度かぎり与えられた、かけがえのない人生。いずれ終わりがやってくる人生。瞬く間に過ぎ去っていく人生。その人生において、悔いのない生き方をしていただきたい」

売れる個性の専門家/幸せな個人起業家コンサルタント 松﨑豊

売れる個性の専門家/幸せな個人起業家コンサルタント 松﨑豊

「自分らしさ」を求めて50代半ばで脱サラして起業も、「こんなはずじゃなかったのに…」となる。そのときに、そのときから、「本当はどうしたいのだろう?」「何のため、誰のためなのだろう?」と、自分で出した問いに自分で考えて答えるということを何度も繰り返す。そして、ビジネスは自分のパーソナリティ(個性・経験)に結びつていないと続けられないものなのだと氣づく。そのようにして、自分に問いを立て自分で深く考えること(自問自考)で引き出した、自分の「個性と経験」を活かしていったところビジネスが回りだす。現在は、その経験を「個人講座」として体系化し、中高年個人起業家の「幸せな成功」に伴走している
パーソナリティビジネス成幸研究所 代表  松﨑行政書士事務所 代表

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