「内向型」起業家のための“強み”の再定義/「私はなぜこの特徴を持って生まれたのか?」“遺伝子の意図”

先日は問活シェア会(しつもん活動の会/答えのシェア会)の日(2025.11.18)でした。
今回のテーマは『自分の強みを知る』です。
※なお、当ブログ記事はnoteにも掲載しております。

私が所属しているコミュニティのひとつであり、私のサードプレイス(第三の場所)でもあります。
私がこの会に参加している目的は、自分の「思考グセ(思い込み)」に氣づき、自分の思考の枠を超えて、行動変容を起こしたいから。
「思考グセ(思い込み)」に氣付くためには、ひとつの「問い」に対して、自分の思考と第三者の思考を同時に知ることが大事。
なぜなら、人って、第三者の視点(思考)に触れないと、ひとりでは自分の思考グセを自覚できないから。

「強み」とは何か?──迷える内向型の起業家へ届けたい“ズレ”の正体

そもそも「強み」とは何でしょうか?
それは・・・、「強み」とは、ある対象と比較したときに優位性が生まれることです。
つまり、強みは“絶対的な才能”ではなく、相対的に決まるものであり、どこに置くか(どの環境に身を置くか)によって変化するものです。

◇資格もスキルもあるのに成果が出ない理由
もし、あなたが今こんな状態なら…
・一生懸命やっているのに成果が出ない
・行動しているのになぜかしっくり来ない
・頑張っても違和感がつきまとう
これらは、「あなたの(内向性の)遺伝子」が“少しズレてますよ”と教えてくれているサインかもしれません。

うまく軌道に乗れない現象を通じて、あなたに“氣づき”を促しているのです。

◇ズレは自分では見えない
あなたが持つピース(資格・経験・スキル)は素晴らしいものばかりです。
ただ、それを組み合わせてパズル(ビジネス)を構築しようとしたとき、どこかが微妙にズレてしまうことがあります。
・ピースは揃っている
・知識もある
・やり方も分かっている
・実力もある

だからこそ、つい 「自分一人でなんとかしよう」 としてしまいます。
しかし、自分一人ではその“ほんの少しのズレ”に氣付けないのです。

なぜ、自分では強みに氣付けないのか?

強みとは、自分にとって“当たり前すぎて”氣付けないもの、です。
人は誰でも、自分の「思い込みの枠」に閉じ込められています。
だからこそ、他者からのフィードバックが不可欠になります。

「世界中のことを知るよりも、自分自身を知るほうがはるかに難しい」ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(ドイツの劇作家)

問いを立て、答えを考え、言語化することで、ようやく、私たちは自分自身に触れ始めるのです。

◇「遺伝子の意図」を知るということ
私たちはそれぞれ、固有の特徴(氣質・体質)を持って生まれています。
そしてその特徴は、長所にも短所にも、強みにも弱みにもなり得ます。
ものごとにはすべて「陰と陽」があるからです。

そのために必要なのは…
・自分の氣質・体質と向き合う
・身体の声に耳を傾ける
・「私はなぜこの特徴を持って生まれたのか?」と“遺伝子の意図”を感じてみる

多くの人は、この遺伝子の意図と合わないやり方を選んでしまい、結果としてズレが生まれ、ビジネスや生き方が苦しくなります。
※「陰と陽」については、こちらのブログで解説しています。

◇あなたはすでに「固有の武器」を持っている
私たちは皆、生まれた瞬間から「固有の武器」=「特徴」を持っています。
であるなら、その武器を正しく使えばいいだけ。
言い換えれば、
自分の特徴が生きる場所に身を置けばいい。
武器をうまく使える環境に持ち込めばいい。

ただ、それがズレてしまっている人があまりにも多い。

ここで言う特徴とは、まだ磨かれていない“強みの原石”です。
これを成果へ結びつく「提供価値」へと変換した瞬間、あなたの進むべき道が拓かれ、市場価値は一気に高まります。

強みを見つける2つのステップ

強みを見つけ、育てていくには、まず「問い」が必要です。
問いがあれば、考えることができるから。
そして、その答えを言語化すれば…
・自分自身に作用する“オートクライン効果”が働くから
・人に伝えれると、フィードバックがもらえるから

問いと思考、言語化とフィードバック。これが強みを“見える化”する基本の流れです。

◇身近な人に聞いてみるべき「2つの質問」
自分の特徴・強みに向き合いたい方は、関係性が近い人に、次の2つを尋ねてみといいですね。

①「私が他の人と違っているところはどこですか?」
「違い」は、長所でも短所でも、必ず特徴(強みの原石)とつながっています。
ポイントは、その違いが“表れている具体的な行動”を聞くこと。あなたの特徴は、行動の中に必ず現れています。

②「私は何をしている時、楽しそうにしていますか?」

強みを発揮している時、人は内側からエネルギーが溢れています。
しかし、その状態はあまりに“自然体”すぎて、本人は氣付くことができません。
だからこそ、周囲の目からヒントをもらうのです。

激変の時代に、「強み」を再認識する理由

冒頭に、「強み」とは、ある対象と比較したときに優位性が生まれること、とお伝えしました。
そして、その強みは、それが活きる場所(環境)に置けばいいのだとも。

ただ・・・、現代のような変化の激しい時代には、その場所(環境)自体が変化してしまいます。
なので、ある時までは「強み」として通用していても、いつの間にかそうでもなくなった、ということが、昨今においては普通に起こります。

だからこそ、自分の強みを再認識したり、見直して再定義したりすることがすごく大事になる。
内向型のあなたが今、感じている行き詰まり感は、資格やスキル、経験などで、なんとかなるものではないのです。

■さいごに

成果が出ない、うまくいかない、といったことは、あなたのせいではありません。
あなたの“遺伝子の意図”と、今のやり方がちょっとズレているだけ。

特徴を知り、強みへ変え、あなたの武器が最も輝く場所に立てば、ビジネス(生き方)は自然と前へ動き始めます。

それでは、また。

中高年お役立ち地位づくりの専門家 松﨑豊

中高年お役立ち地位づくりの専門家 松﨑豊

内向型の中高年起業家専門コンサルタント/しつもんファシリテーター。
「こんなはずじゃなかったのに…」と起業苦戦中の内向型の中高年個人起業家に向けた、ビジネスコンサルティングを提供。
大学卒業後、大手機械メーカーで販売戦略や品質管理に従事。40代でキャリアに挫折し、「人生の目的」を探す中で、自己啓発・心理学・脳科学の世界に傾倒。その後50代で独立するも、「成功法則」を真似ても成果は出ず、「自分らしくない努力」に疲弊。いくつものビジネス講座を受講するもピンとこず、「もう、どうすりゃいいのよ…」といった状態になる。
会社員としても、起業しても、内向型の特徴をうまく活かせず、挫折を繰り返す人生に。
しかし、やがて、「うまくいってる人は、成功法則をパーソナライズして行動をしている」ことに氣づく。そこから、これまでの学びと体験をすべて体系化し、 “自問自考”を軸とした、内向型の特徴を「強み」に転換する「パーソナライズ・メソッド」を構築。現在は、ひとりでも多くの内向型の中高年個人起業家に活躍してほしいという想いを胸に、お役立ちの地位づくり、「オンリーコンサルタント」のポジションづくりに、「1,000日伴走」する『中高年版ヒーローズ・ジャーニー』と銘打ったコンサルティングを展開中。

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