【「自分との対話」なくして、輝くことはできない】
中高年の多くの方は、長年にわたり、それまで所属していた環境(組織や家庭、コミュニティなど)において、無意識のうちに「信念(思い込み、観念)」を作り上げてきました。
そして、その後、起業(ビジネス)という環境に、フィールド(場所)を移しました。にもかかわらず、多くの方がそれまでの古い信念を、(無意識のうちに)そのまま使っていこうします。
起業家となって、スタイルを変えたのに、その古い信念を元にした意識で、ビジネスをしてしまっていることに氣付かない。
だから、新しい環境と古い信念との間にズレが起こって、「こんなはずじゃなかったのに…」、となるのです。
また、それは、「自分のことがよく分かっていない」から、ともいえます。
「世界中のことを知るよりも、自分自身を知ることのほうがはるかに難しい」(ヨハン・ゲーテ)
※なお、当ブログ記事はnoteにも掲載しております。
【~「言語化」できれば「成幸」が見える!~】
先日、~「言語化」できれば「成幸」が見える!~【自問自考式・中高年の個人セッション】―ビジネス編―が、開催されました。
そもそも、多くの中高年が起業する大きな理由のひとつに、「自己表現(欲求)」があります。
では、なぜ、中高年となると、自己を表現したくなるのか。
それは、それまで、「客体」として所属していた環境(組織・コミュニティ)から抜け出して、今度は自分が「主体」となって、やりたいことを実現したい、周りに認めてもらいたい、居場所を見つけたい、存在理由を知りたい・・・などといった、さまざまな内側の欲求(インサイト)が芽吹いてくるからです。
また、それは、発達心理学でいわれているところの、「次世代の育成や社会への貢献を通じて自己の存在意義を見出すこと」、でもあるのです。
でも、それらの欲求って、突き詰めると「自分が幸せになるため」、言い換えると「“幸せだなぁ“という感情を手に入れたいため」、ということに行き着きます。
なので、起業って、ビジネスをすることって、「幸せだなぁ」と、感じたいための手段のひとつといえます。
【自問自考式・中高年の個人セッション ―ビジネス編―】
「幸せだなぁ」と、感じたいところに行き着きたいのなら、自分の理想の幸せな姿や、幸せな人生のあり方というものが、どういうものなのかを、しっかりと自問自考して、明確にしておくことが大事です。
そのためには、次の問いで自問自考することができます。
「自分はどんな人生を送りたいのだろうか?」
そして、「幸せだなぁ」と、感じられる「理想の未来」を描いて、そこからビジネスの「あり方」へとおろしてくる。
いわゆる「理想の未来」からの逆算思考ですね。
いまの自分のビジネスが、未来の自分のどんな幸せにつながっているのか。
また、どんなお客さまの未来の幸せにつながっているのか。
さらに、どんな社会の未来につながっているのか。
そういったことを考えるのが大切なのです。
そもそも、幸せって、自分で創って(育てて)いくものであって、誰かから与えてくれるものではありません。
なので、「自分を幸せにすること」を、後回しにしてはいけません。
自分の幸せを、ちゃんと考えていますか。ちゃんと描いていますか。
私たちは、幸せになるために、そして、周りの人を幸せにするために生きています。
そのことを、しっかり、自分自身と合意できていますか。し
っかり、自分自身と握手できていますか。
【人生後半は、自分の考えた通りに生きていく】
私たち中高年は、人生後半においては、自分の考えた通りに生きていきましょう。
なぜなら、自分の考えた通りに生きている人は「強い」からです。
「ブレない」からです。
人って、長い間、所属していた環境(組織や家庭、コミュニティなど)において、培ってきた古い信念(観念)を、無意識のうちにそのまま使っていこうとします。
でも、環境が変われば、その環境にあった信念で生きていくのが、本当は相応しいはずです。
ポール・ブールジェ(フランスの批評家、作家)の言葉に、次のものがあります。
「自分の考えた通りに生きていかなければならない。そうでないと、自分が生きてきた通りに考えてしまう」
つまり、これまで生きてきた考え方ではなくて、これから生きていくために考えなければならないということです。
自分で疑問を持ち、自分で考えることが大事なのです。
言語化してお客さまから、AIから、選ばれる存在になる
現代は、VUCA(ブーカ)の時代といわれる、不確実性の時代です。
そんな時代においては、これまでの正解が通用しなくなっています。
だから、「自問自考」するのです。
中高年となり、自分の内面で日に日に存在感を増してくる、「人類としての本能」や、「人間としての心理」などの変化には、だんだん抗えなくなってきます。
なので、現状(これまで生きてきた通り)にしがみつくのではなく、内面にちゃんと向き合って、しっかり受けとめることが大事。
それが、「考えた通りに生きていく」ということにつながるのです。
受けとめるというのは、「自分でないものになろうとしている自分」、「偏ったプライドが高い自分」、「不安や恐怖から逃げてばかりの自分」、などと正対するということです。
人生の後半戦を、「取り繕った自分」で歩んでも、いずれ「こんなはずじゃなかったのに…」となります。
受講者さんのご感想です。
『いままでは、自分一人であれこれと考えていて、モヤモヤしているばかりで、なんか、言葉の迷路の中にずっといるような感じでした。でも、「しつもんまんだらシート」に従って、質問に答えていくうちに、自分でもアハッと、気付くことがあるし、講師の松崎さんが「いいですねぇ~。」と返してくれるので、安心感や肯定感、リズム感なども出てきて、あっという間に、まんだらシートが言葉で埋まっていきました。言語化って、無理やり言葉にするものでなく、自然に自分の中から出てくるものなのだと思いました』