量子力学からみた「望む未来を引き寄せる仕組み」~時間の流れは一方向だけではない~

前回のブログでは、現実を創造しているものは「自分の観測した結果」である、ということについてお伝えしました。(ブログ:量子力学からみた「引き寄せマインド」~人生は自分が観測した通りに現実化される~)。
今回は、「未来に現実を観測する」ことで、「望む未来を引き寄せる」その仕組みについてお伝えいたします。

時間は未来からも流れている

以前、別のブログ<この星で生きる理由 ー過去は新しく、未来はなつかしくー>において、佐治晴夫氏の説く理論から、「未来が過去を決める」や「これからがこれまでを決める」、「時間は未来から過去に流れている」などといった内容をお伝えしました。
佐治晴夫氏は理論物理学者・宇宙物理学者ですので、その研究のなかで独自の理論を説かれたのだと思いますが、実は、量子力学の世界でも、時間は一方向に流れているのではない、つまり、時間は未来からも流れている、ということが確認されているのです。

それは、ここ数年のうちに、理化学研究所などで行われた「二重スリット実験」においても、そうとしか言えない結果が確認されているのです。

「二重スリット実験」におげる「観測者問題」とは・・・

量子力学の世界では、「二重スリット実験」の結果から「観測者効果」というものが説明されています。そのことは、前回のブログでお伝えしましたが、「二重スリット実験」について、もう少し詳しく説明すると次のようになります。

『2つのスリット(細い隙間)に向けて素粒子を発射する。すると、なぜかその先の壁面が粒の2本線模様ではなく縞模様になって映し出される。素粒子を1粒ずつ発射してもそうなる。通常、この様な縞模様は、2つのスリットを同時に通過する「波」でなければ起こり得ないものである。しかし、素粒子を1粒ずつ発射しても、なぜか縞模様になる。それならば、観測器を置いて、素粒子がどちらのスリットを通過しているのかを確認してみる。すると、今度は素粒子が「波」ではなく「粒」として振る舞いだす。つまり、観測すると、その縞模様は「粒」の時に現れる2本線模様になる』

この結果から言えることは、素粒子は人間が観測していない時には波(エネルギー)の状態であり、人間が観測した時にだけ粒(物質)になっているということです。量子力学の世界では、このことを「観測問題」と言います。(なぜそうなるのか原因がまだ解明されていないため、「問題」という言い方をしています)

素粒子は、「未来」に観測されることが決まっている場合でも「粒」になっている

2021年に理化学研究所などによって行なわれた「V字二重スリット実験」では、次のようなことを検証しようとしました。
「素粒子がスリット通過後に、どちらのスリットを通過したのか観測出来るようにしたら、素粒子はどのように振る舞うのか」

この実験は、素粒子がどちらのスリットを通過したのかを、「通過した後」に観測できる装置で行ったのです。観測するタイミングを、スリットの「通過前」から「通過後」にしたのです。この実験の場合、素粒子がスリットを通過している時はまだ「観測前」です。なので、予想される実験結果は、「素粒子は波の様に振る舞うのではないか」というものでした。
しかし、予想に反して、通過後にどちらのスリットを通過したのかを観測する場合でも、素粒子は粒の様に振る舞ったのです。
つまり、この結果から、素粒子は、「今」観測している時に「粒」になっているだけでなく、「未来」に観測されることが決まっている場合でも「粒」になっている、ということが言えるのです。

自分が「未来にこんな現実を観測する」と決めると、現実化する

この実験の結果から、次のようなことが考えられるのではないでしょうか。
それは、自分の目の前の現実は、自分が「今」観測しているから存在しています。存在しているということは、素粒子が「粒」の状態です。であるなら、自分の未来の現実も、自分が「こうなる」と決めた時点で存在しているのではないか。
自分が「こうなる」と決めたことというのは、「未来にこんな現実を観測する」と決めたことです。その時点で既に素粒子は「粒」として振る舞いだしています。なぜなら「こうなる」って決まっているからです。
つまり、決まっている未来から、そのための時間の流れも未来から現在に向かってくる、ということです。

なので、大事なことは、「決める(決断する)」ことです。(※「決める(決断する)」ことについては、別のブログ「現状を変えたい中高年個人起業家は、「決断」せよ。「自問自考」せよ」でお伝えしています)

まとめ

大事なことは、「決める(決断する)」ことです。こういう未来を観測すると決めることです。決めればその時点で素粒子は「粒」として振る舞いだします。それはつまり、その時点でその未来はすでに存在していることになります。
しかし、存在はしていますが、未来のことなのでまだ到来していない現実があるだけなのです。決めることで、存在している未来からの時間が流れてきます。それは、望んだ未来を「引き寄せ」ているということです。

中高年お役立ち地位づくりの専門家 松﨑豊

中高年お役立ち地位づくりの専門家 松﨑豊

内向型の中高年起業家専門コンサルタント/しつもんファシリテーター。
「こんなはずじゃなかったのに…」と起業苦戦中の内向型の中高年個人起業家に向けた、ビジネスコンサルティングを提供。
大学卒業後、大手機械メーカーで販売戦略や品質管理に従事。40代でキャリアに挫折し、「人生の目的」を探す中で、自己啓発・心理学・脳科学の世界に傾倒。その後50代で独立するも、「成功法則」を真似ても成果は出ず、「自分らしくない努力」に疲弊。いくつものビジネス講座を受講するもピンとこず、「もう、どうすりゃいいのよ…」といった状態になる。
会社員としても、起業しても、内向型の特徴をうまく活かせず、挫折を繰り返す人生に。
しかし、やがて、「うまくいってる人は、成功法則をパーソナライズして行動をしている」ことに氣づく。そこから、これまでの学びと体験をすべて体系化し、 “自問自考”を軸とした、内向型の特徴を「強み」に転換する「パーソナライズ・メソッド」を構築。現在は、ひとりでも多くの内向型の中高年個人起業家に活躍してほしいという想いを胸に、お役立ちの地位づくり、「オンリーコンサルタント」のポジションづくりに、「1,000日伴走」する『中高年版ヒーローズ・ジャーニー』と銘打ったコンサルティングを展開中。

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