なぜ、中高年個人起業家は自己啓発セミナーに行っても変われないのか。

「自己啓発」をうたっている講座やセミナーに行くと、意識高い系の人がたくさんいるし、また、多くの氣づきも得られますよね。そして、モチベーションも上がって、「さあ、やるぞ」という氣にもなります。
ところが、1日、2日たつと、もうあのモチベーションが消えてなくなってしまった・・・。多くの方(いや、ほとんどの方)がそんな経験をされているのではないでしょうか。
今回は、そんな経験をお持ちの中高年個人起業家の方に、その原因に関してお伝えします。

なぜ、自己啓発セミナーに行っても変われないのでしょうか。

それは、結論から言うと、「脳の仕組み」に原因があるのです。

そもそも脳には、大きな変化を避けようとする機能(性質)があります。

変化しようする働きに対して、その変化の幅と同じ分だけ元に戻ろうとするのです。

この、できるだけ変わらないようにする働きのことを脳科学の世界では「安定化指向」と言っています。

脳の「安定化指向」とは

人には「安定していたい、同じ状態でいたい、あまり変わりたくない」という基本傾向があります。
なので、いきなり、生活習慣を変えようと思っても、なかなか変えられませんよね。
「三日坊主」や「リバウンド」などといった言葉をよく耳にしますが、これは脳が元に戻そうとする機能(「安定化指向」)が作動するからです。
狩猟時代や氷河時代を乗り越えてきた人間にとって、この安定、安全、安心などに注意(関心)を寄せる機能がとても重要であったのですね。

では、どうすればいいのか

では、脳は変化することを完全に拒否するのかというと、そうではないのです。
大きく変化できないけど、徐々に(少しずつ)なら変化を受け入れます。
この、脳がほんの少しだけ変化できる性質のことを「可塑(かそ)性」と言います。
つまり、徐々に(少しずつ)なら、自分自身を変化させることができるということです。

オススメの名著、オグ・マンディーノ著『世界最強の商人 (角川文庫) 』

従って、なりたい自分になるための方法としては、徐々に(少しずつ)なら自分自身を変化させる、「習慣」を身に付ければいいということになりますね。
であるならば、中高年個人起業家だからこそ、身に付けるべき「習慣」とは・・・。
「習慣」について、オススメの名著がオグ・マンディーノ著『世界最強の商人 (角川文庫) 』です。
※別のブログ<7分で知る名著「世界最強の商人」~成幸の秘訣を知りたい中高年個人起業家へ~その①>にまとめてあります。

まとめ

・人の脳には、できるだけ変わらないように働く機能、「安定化指向」と言うものがある。
・人の脳には、徐々に(少しずつ)なら変化を受け入れる性質があり、このことを「可塑(かそ)性」と言う。
・この「可塑(かそ)性」をうまく利用するには、よい「習慣」が大切である。

中高年お役立ち地位づくりの専門家 松﨑豊

中高年お役立ち地位づくりの専門家 松﨑豊

内向型の中高年起業家専門コンサルタント/しつもんファシリテーター。
「こんなはずじゃなかったのに…」と起業苦戦中の内向型の中高年個人起業家に向けた、ビジネスコンサルティングを提供。
大学卒業後、大手機械メーカーで販売戦略や品質管理に従事。40代でキャリアに挫折し、「人生の目的」を探す中で、自己啓発・心理学・脳科学の世界に傾倒。その後50代で独立するも、「成功法則」を真似ても成果は出ず、「自分らしくない努力」に疲弊。いくつものビジネス講座を受講するもピンとこず、「もう、どうすりゃいいのよ…」といった状態になる。
会社員としても、起業しても、内向型の特徴をうまく活かせず、挫折を繰り返す人生に。
しかし、やがて、「うまくいってる人は、成功法則をパーソナライズして行動をしている」ことに氣づく。そこから、これまでの学びと体験をすべて体系化し、 “自問自考”を軸とした、内向型の特徴を「強み」に転換する「パーソナライズ・メソッド」を構築。現在は、ひとりでも多くの内向型の中高年個人起業家に活躍してほしいという想いを胸に、お役立ちの地位づくり、「オンリーコンサルタント」のポジションづくりに、「1,000日伴走」する『中高年版ヒーローズ・ジャーニー』と銘打ったコンサルティングを展開中。

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