中高年個人起業家は「自分にとって、本当に大切なことは何だろう?」と自問自考を習慣にする

関連ブログ<中高年個人起業家の私自身が苦悩した、「資格」という名の思い込み>では、「今は何を大事にしているから、その状態なのですか?」という問いを紹介しました。
そして、その問いを立てることで、意識化されていない心の中の「こだわり」や「プライド」が作った、偽りの「行動目的」に氣付かせてくれる、ということをお伝えしました。
今回のコラムでは、その「こだわり」や「プライド」ということよりも、そもそも、「あなたにとって、本当に大切なことは何ですか?」という問いをテーマに、「自分の本質」について述べていきます。

「本当に大切なことを自分自身で把握していますか?」

「あなたにとって、本当に大切なことは何ですか?」
こうして、あらためて問いを投げかけられると、「うーん…?」と考え込んでしまう人も多いのではないでしょうか。ちなみに、ここでいう「本当に大切なこと」とは、「強い愛情を感じること」といった意味であると捉えてください。
では、なぜ、「本当に大切なこと」を自問自考※し、答えを引き出し、把握することが大事なのかというと、この答えこそが「自分の本質的な部分」であり、当コラムのタイトルとなっている「引き寄せ」の核心部分だからです。
いわゆる「引き寄せ」とは、「自分の意識を向けたものや感じていることが現実として引き寄せられてくること」、です。つまり、「強い愛情を感じること」は自然と引き寄せられるものなのです。
※「自問自考」とは、自分で「問い」を立て、自分で深く「考え」、自分にふさわしい「答え」を引き出そうとすること、と定義しています。一言でいうと、「自問自考力Ⓡ」とは、「問い」を発する力と「思い込み」から抜け出す力のことです。

「思い込み」からくる望みを引き寄せてはいけない

一般的に、起業家がしてしまいがちなこととして、自分の顕在意識(意識)でたまたま思い付いた、本当の自分が望んでいない望み、いわゆる「思い込み」の望みを引き寄せようと頑張る、ということがあります。
それは、潜在意識(無意識)では、「強い愛情を感じること」があるにもかかわらず、顕在意識では「思い込み(認知バイアス)」に依って行動してしまう、といったケースのことです。しかし、それでは、潜在意識の本当の自分が抵抗し、うまくいきません。
起業してから数年のうちに、行き詰まり感や閉塞感に苛まれる起業家が少なくないのも、こうしたことが原因だと思っています。(私自身がまさにそうでしたので)
では、顕在意識で思い付いた「欲しい」を願い続けるとどうなるのかというと、逆に、願いは遠のくことになります。なぜなら、全ての意識の95%以上を占めるといわれている潜在意識が、「手に入らない状態だから願っているのだ」と、「欠乏」を感じてしまうからです。(このことに関しても、私自身がまさにそうで、「売上」ばかりを追い続けていたら、「売上」は遠のいていきました)

「本当に大切なこと」に忠実であれば、望ましい引き寄せは自然と起こる

それでは、本当に望ましい引き寄せを起こすにはどうすればいいのでしょうか。
それは、潜在意識の本当の自分が大切にしていることを自覚(認識)し、そういう自分であり続けることなのです。そうすると、潜在意識と顕在意識の間にギャップがなくなります。そして、両者のベクトルが一致してくるので、ますます本当の自分にふさわしい引き寄せが現れるようになるのです。
それは、つまり、「自分の外側」にある現象や状況に喜怒哀楽することよりも、まず先に「自分の内側」にある愛情を感じることに意識を向けるほうが大事、ということです。

スティーブ・ジョブズは、毎朝、鏡に向かって問いを立てていた!

ここで、アップルの創設者であるスティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業祝賀会で述べた言葉を紹介します。それは次のようなものです。
「人はやがて死ぬ。これを忘れずにいることは、人生で大きな選択をするときに一番重要な方法である。なぜなら、周囲の期待や自尊心、恥や失敗への恐怖…これらはほとんどすべて、死の前には何の意味もなさなくなるのだから。残るのは『本当に大切なこと』だけである」
また、ジョブズは、30年間毎朝、鏡に向かって次のような問いを立てて(自問自考して)いるとも言っていました。
「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか?」

ジョブズは、「自分にとって本当に大切なこと」について、毎朝問いを立てることで意識化(焦点化)し、それがビジネスと結びついていることなのか、確認していたのですね。
私自身は、毎朝「今日1日が終わった時にどうなっていたら最高だろうか?」と自問自考していますが、ジョブズが立てていた問いは、より自分の本質、ビジネスの本質に迫るものだと言えそうです。(私が毎朝立てているこの問いは、関連ブログ<2024年の自問自考(しつもん)のトップテーマは「どうなったら最高だろうか?」にしました>で紹介しました「どうなったら最高だろうか?」を応用したものです)

「自分の軸」を持つことで「迷走」がなくなっていく

私たちは、「自分にとって本当に大切なこと」を把握することで、それを「自分の軸」として歩んでいくことができるようになります。
「自分の軸」を持つことで、ビジネスに人生に「迷走」がなくなっていきます。よく「自分の軸を持ちなさい」と言われていますが、それはつまり、「自分にとって本当に大切なこと」を明確にすることなのだ、と私は思っています。

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中高年コンサルタント役職地位づくり専門コンサルタント 松﨑豊

中高年コンサルタント役職地位づくり専門コンサルタント 松﨑豊

「もう、どうすりゃいいのよ…」と起業苦戦中の中高年個人起業家に、「個性と経験」といったパーソナリティで“選ばれる理由”をリメイクするコンサルタント。
大学卒業後、大手機械メーカーで販売戦略や品質管理に従事。40代でキャリアに挫折し、「人生の目的」を探す中で、自己啓発・心理学・脳科学の世界に傾倒。その後50代で独立するも、時間を切り売りする働き方に行き詰まり、いくつものビジネス講座に通うも「ピンとこない」経験を重ねる。やがて、うまくいく人とそうでない人との違いは「科学的な理解と行動」にあると氣づき、40代の学びを活かしてこれまでの体験を体系化。中高年は「個性と経験」を活かせば“選ばれる理由”になれると確信し、【売れる「個性と経験」で幸せ起業プログラム】を開発。現在は、過去の自分と同じ悩みを持つ個人起業家に向けて、ポジショニング設計、商品再編、導線発信などの支援を行い、「オンリーコンサルタント」の役職づくり・地位づくりに伴走するコンサルティングを展開中。

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    • N I S A
    • 2024.04.07 9:41pm

    思い込みって自分ひとりでは気づけないんだよなあー
    だれかが聞いてくれると分かるかもしれない。

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