今回のテーマは、パーソナリティの見つけ方です。
では、そもそも、「パーソナリティ」ってなんのことでしょうか?
検索すると、「人の個性や人柄という意味の言葉。 心理学では、人間の行動や判断のもとになる考え方や傾向のことを指す」とあります。
「傾向のこと」とありますが、では、その「傾向」とはどこからくるものなのか。
それは…、「潜在意識」です。
今回は、そんな「潜在意識の傾向」である「パーソナリティ」に関してお伝えしますね。
中高年個人起業家に大切な「自分の強み」を知るには、パーソナリティを知ることから。
起業には「自分の強み」を活かすことが重要である、と、よく聞きますよね。私もその通りだと思います。
しかし、注意しなければならないのは、いきなり「強み」について考えはじめても、なかなかうまくいかないということです。
なぜなら、その「強み」はしょせん「思い込み」に過ぎないことが多いから。
ピーター・ドラッカー(経営学者)も次のように言ってますしね。
「誰でも、自らの強みについてはよくわかっていると思う。だが、たいていは間違っている。わかっているのは、せいぜい弱みである。それさえ間違っていることが多い。しかし、何ごとかをなし遂げるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない」
それよりも、まずは、自分のパーソナリティを知るために、十分に時間を取り(それこそ何日も、何カ月も)、これまで人生をゆっくり振り返り、自分の感情がどんなことに対して大きく動いたのか、その出来事を紙に書き出してみることから始めることが大切です。
潜在意識の傾向とは。
そのうえで、「潜在意識の傾向」である、次の5つの項目に対して、自分がどちらよりなのかを感覚的につかむことが大切です。
1.社交性(外交的or内向的)
2.神経性(楽観的or悲観的)
3.協調性(協同性)
4.堅実性(誠実性)
5.受容性(経験に対する開放性)
これらの組み合わせで「潜在意識の傾向」となり、あなたのパーソナリティと言われるものになっています。
売れるパーソナリティとは①?
そして、「売れるパーソナリティ」を見つけるには、次の4つの視点を組み合わせることで、自分だけの「売れるパーソナリティ」が明確になっていきます。
1.自分の持って生まれた「資質素質」(才能)
これは、特に努力しなくても、自然に出来てしまうことです。
例えば、・数字を早く、正確に覚えられる ・初対面の相手でもすぐに打ち解けることができる ・本を読むスピードが早く、最後まで読み切る集中力がある
などで、誰もが必ず持っているものです。
このことは、アルフレッド・アドラーも「誰しもがリソースを持ち合わせている」と言っていることです。
2.これまでの人生で身につけたスキルや知識などの「能力」
売れるパーソナリティとは②?
3.仕事の経験
これは文字通り、「社会人として何をしてきたか」ということです。
・IT業界の企画営業を15年やってきた
・経理の経験があり、決算業務はほとんど知っている
・営業事務管理のことなら任せてもらって大丈夫
・人事の経験の中でも、特に採用関係の仕事を中心にやった
など、いろいろあると思います。
4.カスタマー
いわゆる「顧客」、お客さまのことですね。自分の「パーソナリティ」を購入してくれるのは誰なのか? ということです。
「素質」「能力」「業務経験」「カスタマー」が重なる部分
これら4つの要素、つまり「素質」「能力」「業務経験」「カスタマー」の重なる部分に「最も売れる可能性の高いパーソナリティ」が存在するのです。
そして、よくあるケースは、上記のうち3.「業務経験」をネタに起業しようとすることですね。しかし、それだけで起業してしまうと、いずれ「思い込みのカベ」に突き当たります。
なぜなら、素(もと)になる本質〔=素質=パーソナリティ〕に紐づいたものでないと、長続きはしないものだからです。
1~4のバランスをよく見極めて、起業準備を始めることが大切なのですね。
まとめ
・人には、持って生まれた資質素質がある。
・起業は、その資質素質にひもづいたものであることが大切である。
・「素質」「能力」「業務経験」「カスタマー」の重なる部分に「最も売れる可能性の高いパーソナリティ」が存在するのである。
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