【※視点転換!】内向型の中高年起業家の「陰と陽」/外向型の生き方、やり方を真似するな!

さて、以前のブログでも問いかけましたが、もう一度、同じしつもんをします。
「あなたは、内向的な性格ですか。それとも外向的な性格ですか?」

いま一度、チェックしてみましょう。
以下のような特徴が3つ以上当てはまる人は、内向的な傾向が強いとして、「内向型」といえます。
• ゆっくり、慎重に行動するほう
• ひとつのことに集中するのが得意なほう
• 会話は人数の少ないことを好むほう
• ひとりの時間をしっかり取りたいほう

一方、以下のような特徴が3つ以上当てはまる人は、外向的な傾向が強いとして「外向型」といえます。
• 決断や行動が早いほう
• 同時に複数のことをこなせるほう
• 報酬や達成感を重んじるほう
• 仲間と一緒の時間が好きなほう

いかがでしたか。
いずれにせよ、人間には大きく分けて、内向型の人と外向型の人がいるのだということが、理解できると思います。
(最近の研究では、両方タイプを持ち合わせた「均衡型」の存在も明らかになっています)

そして、内向型の人にも、外向型の人にも、それぞれに、素晴らしい個性が備わっているといえます。
しかし、現代社会において、生きづらさを感じがちなのは、圧倒的に内向型の人の方であるといわれています。

なので、今回は(今回も、か?)、「内向型」に焦点を当てて、その個性に合った生き方・やり方などをお伝えしていきます。
(私自身が典型的な内向型ですので、内向型のことについて語れるからです)

まずは、前回の「内向型」のブログをご参照ください。
(※なお、当ブログ記事はnoteにも掲載しております)

内向型と外向型を比較してみると・・・

では、この内向型の特徴について、外向型と比較しながら、その違いを見ていきます。
まず、内向型と外向型を比べたとき、その違いは、大きく3つあるといえます。
①.エネルギー補充の仕方の違い
②.外側からの刺激の受け止め方の違い
③.価値観を好むか、達成感を好むかの違い

では、これらの3つについて、ひとつずつ説明していきます。

①.エネルギーの補充の仕方
内向型と外向型の大きな違いの1つ目は、気力や体力などのエネルギー補充の仕方にあります。

内向型の人は、自分ひとりの時間を持つことで、気力や体力を補填する傾向にあります。
一方、外向型の人は、外で活動することによって、気力や体力を補填する傾向にあります。
例えば、内向型の人は、静かな場所で、ゆっくりと過ごすことで癒されて、心身が満たされます。
それに対して、外向型の人は、集団活動やイベントなどに参加することで気分転換になり、気力が満たされるのです。

私自身は、典型的な内向型ですので、人との接触が長く続いた後は、やはり疲れますし、ひとりの時間がほしくなります。
なので、会社員だった時は、拘束時間が長かったため、常に慢性的な疲労感を抱えていました。

②.外側からの刺激の受け止め方
2つ目の違いは、外側からの情報や体験に対する、受け止め方にあります。

内向型の人は、過剰な情報や体験を、受け取りたがらない傾向にあります。
一方、外向型の人は、むしろ、外からの情報や体験はウェルカムで、それを好む傾向にあります。
例えば、内向型の人は、自分の中で、課題や問題を反芻(はんすう)することによって、解決策を見つけるのが得意だったりします。
対して、外向型の人は、他者との会話や自身の行動から、問題解決の糸口を見つけるのが得意だったりします。

内向型の私は、やはり、外からの刺激や外側の変化が苦手でした。
会社員の時は、上司の何気ない一言が氣になって、夜眠れない、なんてこともよくありましたし、部署移動があった時などは、慣れるまで緊張感に包まれていました。
内向型の特徴である、「受け取った刺激を反芻する」ことは、「深く考える」という長所でもあれば、逆に、「考えすぎる」といった短所でもある、両面を持ち合わせていると思っています。

③.価値観を好むか、達成感を好むか
そして、3つ目の違いは、仕事や作業、行動などに対する、やり方や考え方にあります。

内向型の人は、仕事や作業をするときに、それが自分にとってどのような意味があるかを考えたり、自分の価値観と照らし合わせたりして、自分の内面を重んじる傾向にあります。
一方、外向型の人は、そこでの報酬や周りからの期待、目標達成の具合などを重んじる傾向にあります。
例えば、内向型の人は、仕事を与えられたときに、それは自分が得意なことか、不得意なことか、自分がする意味とは何か、などといったことを、内面と照らし合わせて、モチベーションが上下したりする傾向にあります。
対して、外向型の人は、評価の度合いや、達成度合いが、そのモチベーションの原動力となる傾向にあります。

内向型の私は、やはり、無意識のうちに、仕事にも“意味”を求めてしまっていたので、会社員時代は、辛い仕事も多かったです。
例えば、上司としては、部門として、その成果が見えやすい「システムの導入」を推進しようとして、部下へ指示を出していたことがありました。
しかし、私は、それより先に、理念の浸透であったり、チームワークの大切さであったりする、「教育や啓蒙」の推進の方が先だ、と考えてました。
まあ、システムチックに効率化を図ろうとしても、社員のマインドが変わらなければ、大した成果が出ないことは、分かっていましたから。
(なので、大した成果が出ないと分かっていることを、やらなきゃいけない、ということが、すごく辛かった…。)

内向型と外向型、真っ二つに分類できるわけではない

ここまで、内向型と外向型の違いを見てきました。

ただしながら、人間の性格タイプというのは、内向型と外向型の2つに、きっちりと分けられるほど、単純なものではありません。
(冒頭でも、両方タイプを持ち合わせた「均衡型」の存在も明らかになっている、とお伝えしました)

特に、近年の脳科学的な研究では、内向型と外向型において、次のようなこともわかっています。
「内向型と外向型では、脳内の神経伝達物質の受容体の構造レベルで違いがある」

つまり、内向型は、「脳内の神経伝達物質の受容体の構造が、非常に敏感になっているため、外からの刺激に対して高反応を起こしてしまう」、ということが分かっているのです。

また、心理学者のカール・ユングは、内向型と外向型について、それぞれ次のように定義していました。
内向型:「主観的な心的内容を通じて、人生に向き合う姿勢タイプ」
外向型:「外的な対象に、興味を集中させる姿勢タイプ」

そして、ユングは、次のようにもいっています。
「内向型と 外向型の違いというのは、あくまで傾向の違いである」

「あくまで傾向の違い」なので、両者の間は、きっちり線引きできるものではなく、グラデーションのようにつながっていると、考えられます。

しかし、グラデーションのようにつながっているにもかかわらず、社会における「生きやすさ・生きづらさ」という点においては、大きな違いが生じていると感じるのは、私を含め、数多くの人がいらっしゃると思います。
そうです。内向型というのは、この社会の中では生きづらさを感じやすい、といわざるを得ないのです。

(心理学者カール・ユング ↓)

なぜ、内向型は生きづらくなりやすいのか

では、なぜ、内向型は、生きづらくなりやすいのでしょうか。
それは、現代社会には、外向型のほうに、有利な「文化・風習」があるためです。

例えば、縁の下の力持ちで寡黙な人よりも、リーダーシップを発揮する声の大きい人の方が、社会的に高い評価を受けやすい傾向がある、ということは、多くの人がうなずけると思います。

なので、現代社会は、いわば、外向型に向いている社会といえます。
そして、そんな外向型向きの社会においては、内向型の特徴が、いろいろと誤解されやすい状況にあります。

例えば、次のような誤解です。
(内向型の人は、)
・自信がなさそう
・無関心そう
・やる気が無さそう
・意固地である
・付き合いが悪い
(これらは、すべて、私がいわれてきたことです…💦💦
でも…、あとから思えば、いわれたこれらのことは、実際には、私自身が無意識のうちに、そう見えるようにしてしまっていたのかもしれません💦💦
そう、人から話しかけられないように…、頼まれごとをされないように…、そのようにして、自分自身を守っていたのかもしれません💦💦)

でも、一般的に、これらのことは、まったく誤解です。
内向型は、話に割り込むことが苦手だったり、控えめだったり、話の輪にうまく入れなかったり、物事の深い考察だったり、そのための決断や行動の遅れだったり、一人時間が大事だったり、する・・・。
単にそれだけなのです。

ここまで、内向型は生きづらさを抱えやすい、と綴ってきましたが、そうはいっても、世の中には、内向型と考えられている著名人もたくさんいます。
例えば、物理学者のアインシュタイン、元アメリカ大統領のバラク・オバマ、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ、投資家のウォーレン・バフェットなどです。
また、日本人では、作家の村上春樹、音楽家の星野源、タレントのタモリ、大リーガーの大谷翔平選手などが、内向型といわれています。

なので、内向型であることが、必ずしも「不利」ではないのですね。
内向型は、外向型の現代社会においても、内向型の個性を活かせる環境を選択したり、活かせる術を身につけたりして、生きていけばよいのです。

内向型の個性を活かして生きるためのポイント3つ

では、外向型向きの現代社会において、内向型の人がその個性を活かして、さらに、生きやすくなるためのポイントを3つ、お伝えいたします。

ポイント1.心身のペースを保つ
ポイント2.優先順位を決める
ポイント3.得手・不得手の両方とも認める

一つずつ見ていきます。

1つ目のポイントは、心身のペースを保つことです。
外向型向きの現代社会で生きる内向型の人は、心身ともに疲れてやすいというだけでなく、その疲労回復にも時間がかかりがちです。
なので、自分自身がベストなコンディションを保てるペースをしっかり理解し、そのペースをなるべく崩さないように過ごすことが重要です。

そのためには、自分の生活リズムをきちんと把握することが大切です。
それには、次のようなことを理解しておきます。
・睡眠時間は何時間が最も適しているのか
・集中力が高まるのは1日のうちのどの時間帯か
・疲れが出やすいのは1日のうちのどの時間帯か

そして、ここからが大事なのですが、こうしたリズムに合わせて、予定を立てていくのです。
つまり、予定に自分を合わせるのではなく、出来る限り、自分のリズムに予定を合わせることを心がけてください。
特に、中高年の起業家は、相手の都合に合わせがちですが、出来る限り、まず先にこちらから、いくつかの都合の良い日、時間帯を提示させてもらうようにするといいでしょう。

例えば、私でしたら、睡眠は8時間取るのが、一番調子いいと分かっているので、出来る限り、22:30~06:30の睡眠時間帯を崩さないようにしています。
そして、日が暮れると疲れが出てきますので、夜の時間帯は、仕事や作業をしないようにしています。
なので、打ち合わせなども、出来る限り、日中の時間帯で提示させてもらっています。

2つ目のポイントは、優先順位を決めることです。
内向型の人が、よく頭を悩ませることとして、社交的な集まりに参加するかしないか、があるかと思います。
その場合には、判断基準として、次のしつもんで自問自考してみるといいでしょう。
「この会合は自分にとって意味があるのか?」

そこで、「意味」があると感じられれば、それは自分の価値観とあっているのですから、参加すればいいですし、「意味」がないと感じるなら、「先約がある」といって、断ればいいでしょう。
とはいえ、どうしても断れない付き合いもあるかと思います。
その場合には、気力や体力を消耗しすぎないよう、無理のない範囲を意識したり、翌日のスケジュールは余裕をもたせたりするなど、工夫してみてください。

例えば、私自身は、会社員時代には(特に中高年となってからは)、意味の感じられない(多くの)飲み会には、参加しませんでした。
また、たまに、同僚の歓送迎会などに参加しても、二次会には参加せずに、帰宅するようにしていました。

3つ目のポイントは、得手・不得手の両方とも認めることです。
内向型の人は、外向型向きの社会において、自分のできないことばかりに、目を向けてしまうことも多いかと思います。
しかし、自分の苦手なことは、苦手なんだ、とちゃんと自ら認めてあげることが大切です。

例えば、次のようなことです。
・友人をたくさん作れない
・作業に時間がかかってしまう
・会議ですぐに発言できない
・賑やかな場所は苦手

それでも、自分は、そういう個性を持った人間なのだと、素直に認めてあげましょう。

元来、この世のものは、すべて「陰と陽」の部分を持っています。
なので、先の苦手の例を「陰」ととらえるならば、それはまた、「陽」としてとらえ直すことができるということです。
例えば、次のように。
・友達少なくても、その分、深い友情関係が築ける
・時間はかかっても、集中して細かい作業ができる
・じっくり考えるので、的を得たことが言える
・1人、2人なら、人の話よく聞いてあげられる

自分が「陰」の部分と感じていることは、それを「陽」としてとらえ直して、得手・不得手の両方とも認めてあげられる自分になりましょう。

そもそも、「完璧な人間」なんて、この世に存在しないのです。
アルフレッド・アドラーも、次のようにいっています。
「不完全なありのままの自分を受け容れること、つまり、“不完全である勇気”を持つのだ」

主宰している、当プログラムは、内向的な人に向いています

現在、主宰している当講座プログラム、『売れる「個性と経験」で幸せ起業プログラム』は、内向タイプの人に向いてます。
理由としては、次のようなことがあげられます。
・1to1の個人講座である(←集合形式、集団行動が苦手の人でも大丈夫)
・最大1000日伴走します(←マイペースでゆっくりタイプでも大丈夫)
・あなたの「個性と経験」を大切にします(←「共感」「好き」を大切にした講座です)
・内向であるがゆえ、「うまくいかなかったストーリー」を大切にします(←当塾のコンセプト「中高年版ヒーローズジャーニー」です)
・講師(松崎)が内向タイプである(←同じタイプなので分かり合えます)

氣になったら、コチラの紹介ページをのぞいてみてください。

中高年お役立ち地位づくりの専門家 松﨑豊

中高年お役立ち地位づくりの専門家 松﨑豊

内向型の中高年起業家専門コンサルタント/しつもんファシリテーター。
「こんなはずじゃなかったのに…」と起業苦戦中の内向型の中高年個人起業家に向けた、ビジネスコンサルティングを提供。
大学卒業後、大手機械メーカーで販売戦略や品質管理に従事。40代でキャリアに挫折し、「人生の目的」を探す中で、自己啓発・心理学・脳科学の世界に傾倒。その後50代で独立するも、「成功法則」を真似ても成果は出ず、「自分らしくない努力」に疲弊。いくつものビジネス講座を受講するもピンとこず、「もう、どうすりゃいいのよ…」といった状態になる。
会社員としても、起業しても、内向型の特徴をうまく活かせず、挫折を繰り返す人生に。
しかし、やがて、「うまくいってる人は、成功法則をパーソナライズして行動をしている」ことに氣づく。そこから、これまでの学びと体験をすべて体系化し、 “自問自考”を軸とした、内向型の特徴を「強み」に転換する「パーソナライズ・メソッド」を構築。現在は、ひとりでも多くの内向型の中高年個人起業家に活躍してほしいという想いを胸に、お役立ちの地位づくり、「オンリーコンサルタント」のポジションづくりに、「1,000日伴走」する『中高年版ヒーローズ・ジャーニー』と銘打ったコンサルティングを展開中。

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