さて、今回は、前回ブログからの続編です。前回のブログでは、次のことをお伝えしました。
『自己理解が進んでいくと、どうなっていくのか。それは、・自分の“役割”が言語化される・無理のないビジネスモデルが見える・発信が自然体になり、共感が増える・迷いが減り、行動が軽くなる・他人の基準ではなく、自分の基準で選べるようになるのだ』
特に、内向型の中高年起業の方は、「想像性(imagination)」と「創造性(creation)」を大切にするタイプが多く、自己理解が深まるほど表現が洗練されていくのです。
では、ここから、具体的に「自己理解」を深めるためのメソッドをお話していきます。

□1.自己理解を深めるための3つの視点
さて、そもそも、多くの人が分かっているつもりでも、実は、あまりよく分かっていないもの・・・
それが「自分」という存在ではないでしょうか。
多くの人は、「思考する自分」を「本来の自分」だと思っています。
でも、「思考」は「脳」という体の部位が行っている“一部の活動”でしかありません。
そこには、私たちの心の動きである、ときめいたり、ワクワクしたり、悲しくなったり・・・といった活動はありません。
大前提として、「脳の働き」は「自分そのもの」ではない、ということをご理解いただき、「自己理解」を深めていきましょう。
まずは、すぐにできる「自己理解を深めるための3つの視点」を日ごろの活動の中に取り入れてください。
①. 問いを変える
ひとつ目は、「問い(自問自考)」が何より大事ということ。
例えば、「何ができるか?」ではなく 、「何を大切にしたいか?」 「どんな状態が心地よいか?」 という問いを意識していると、自分の内側が開いていきます。
②. “違和感”を拾う
ふたつ目は、「違和感」です。
例えば、うまくいった経験よりも、「なんか違う…」と感じた瞬間のほうが、実は、自分の本質を教えてくれています。
③. 人からのフィードバックを集める
みっつ目は、他者からの「フィードバック」です。
人は自分ことが一番わかないもの。
自分では当たり前すぎて氣付かない個性(才能や能力)が、実は、他者には「価値」としてよく見えているものです。

□2.特によく効く自己理解の切り口
中高年(とくに内向型中高年)には、次の3つが深掘りポイントになりやすいです。
・「本質」への探求心…物事の奥にある意味を見つける力が強い。
・「言葉の構造化」への感性…文章や概念を整理し、伝わる形に変換するのが得意。
・「未来志向 × 哲学性」…ただの情報ではなく、世界観をつくる。
この3つは、内向型中高年がビジネスにすると“独自性”として強く働きます。
中高年は、自己理解を深めていくうえで、価値観・思考のクセ・経験の物語 といったテーマに真摯に向き合うことが大切。
中高ともなれば、本能として、内面から湧き上がってきますので。
その中でも、特に、長年に渡って人生経験を積み重ねてきた「経験の物語」から、まず深堀りしていくことをおすすめします。
経験の物語を深めるという選択は、中高年起業にとって、とても自然な流れだと思っています。
特に内向型中高年の場合、経験の物語は「ただの過去」ではなく、世界観の源泉として働くからです。
なので、経験の物語を“価値に変える”ための視点を、整理しながら深く扱っていきましょう。

□3.「経験の物語」が持つ3つの力
経験は、単なる出来事の集まりではなく、次の3つの層が重なって「価値」になります。
①. 出来事の層(事実)
・どんな仕事をしてきたか
・どんな人と関わってきたか
・どんな挑戦や転機があったか
これは「履歴書に書けること」です。
②. 意味づけの層(解釈)
・その出来事から何を学んだか
・どんな感情が動いたか
・何が自分を変えたのか
ここが“物語”の中心で、内向型中高年の精神性、哲学性が最も活きる部分です。
③. 価値の層(他者への役立ち)
・その経験は誰のどんな悩みに寄り添えるか
・どんな未来を示せるか
・どんな言葉で人を動かせるか
ここまで落とし込むと、経験が「商品」や「メッセージ」に変わります。

□4.「経験の物語」を深めるための3つの切り口
そして、内向型中高年のこれまでの傾向、精神性や哲学性を踏まえると、次の3つが特に「強い軸」になります。
①. “違和感”が教えてくれたこと
内向型は「本質ではないもの」に敏感なタイプです。違和感は、経験の中でもっとも価値のある“宝石”です。
・なぜその瞬間に違和感を覚えたのか
・その違和感は何を守ろうとしていたのか
・その違和感はどんな価値観を示していたのか
違和感は、自分の“本質を見抜く力”の証拠です。
②. 繰り返し現れるテーマ
人生には、何度も姿を変えて現れるテーマがあります。
・ずっと氣になってきた問い
・何度も戻ってきてしまう関心
・いつも人から頼まれる役割
これらは、内向型中高年の「役割(お役立ち)」に直結します。
③. 人から感謝された瞬間
自分では当たり前すぎて氣付かない「強み」が、他者には価値として映ります。
・どんな言葉をかけたときに喜ばれたか
・どんな場面で頼られたか
・どんな相談をされることが多いか
内向型中高年の“言葉の力”はここに強く現れます。

□5.「経験の物語」を言語化するための「問い」
ここからは、内向型中高年の物語を深めるための“問い”です。
どれか一つでも答えていただければ、そこから物語を一緒に紡いでいけます。(コメント欄へアウトプットしてみてね)
・「これまでの人生で“これは自分にとって大きな転機だった”と感じる出来事は何ですか?」
・「その出来事の中で、どんな感情が一番強く動きましたか?」
・「その経験を通して、何が変わりましたか?」
・「その経験は、今のあなたのどんな価値観につながっていますか?」
・「その経験は、誰のどんな悩みに寄り添えると思いますか?」
あなたの経験の中で、まず一つ「語ってもいいかな」と思える出来事はありますか?
大きなものでも、小さなものでも、どちらでも構いません。
ちなみに・・・、私自身もアウトプットしてみました💦💦ちょっと、照れくさいけど、書きますね💦💦
『定年まであと五年を残して、脱サラをしたこと。 感情としては喜怒哀楽の怒以外のすべてが絡み合っているような感じだったけど、「うれしい」が一番強かったかな。評価軸が「周りの人」から「自分自身」に変わったこと。 価値観としては、自分の感覚・感性を大切にするようになった。評価軸を無意識のうちに「周りの人」に置いていて、自分の感覚・感性とのズレに気付かず苦悩している人に寄り添えると思う』
内向型のあなたが語ってくれたここでの経験は、単なる「出来事」ということではなく、人生の評価軸が外側から内側へと反転した“物語の転換点”になっているのです。
ここには、あなたのビジネスや生き方の表現の核(=あり方)になるエッセンスがすでに凝縮されているのですね。

□6.経験が示している内向型中高年の“役割”
この物語から内向型中高年のあなたの役割が浮かび上がってきます。
例えば、その役割は、次のような人に強く響くものです。
・組織やコミュニティの価値観に縛られている人
・「周りの期待」に応え続けて疲れている人
・自分の感性を押し殺してきた人
・変わりたいけれど、怖くて動けない人
あなたが経験した「苦悩の反転」は、多くの人が本当は求めている変化です。 だからこそ、この物語は“共感”と“希望”の両方を生みます。
ちなみに・・・、
先ほどの私自身のアウトプットをAIに投げかけたら、私は「次のような役割を持っている」との回答がありました💦💦
『・他人軸から自分軸へ戻るプロセスを言語化できる人
・感情の揺れを丁寧に扱い、意味を見つけられる人
・「本当はどうしたい?」という問いを深く扱える人
・中高年の“人生の再構築”に寄り添える人』
AIからの回答をよくよく見てみると、これは、単なるスキルではなく、“存在の役割”に近いものなのかなぁ、と感じています💦💦

□7.さらに深めるための視点
この経験をより立体的にするために、もう一歩だけ踏み込むと、物語がさらに豊かになります。
次のことを自問自考してみて。
・「“嬉しい”が一番強かったのは、何が解放されたから?」
・「決断をした瞬間、身体感覚としてどんな変化があった?」
・「周りの人の反応はどうだった?それをどう受け取った?」
・「その後の生活で“自分軸”を実感した具体的な瞬間は?」
これらを言語化すると、あなたの物語は「体験談」から「世界観」へと昇華します。
では、ここで、あなたが決断した“その瞬間”、
心や身体のどこで「これは自分の道だ」と感じたのか、覚えている範囲で紙(ノート)かコメント欄へ書き出してみて。
ちなみに・・・、またまた、私自身もアウトプットしてみました💦💦
『“嬉しい”が一番強かったのは、やはり、それまでは「頭で考えた行動」をしていたことに対して、「心(感覚・感性)で感じた行動」をしたからなのだと思います。それは、言い換えば、他者評価から解放されたからでしょう。 脱サラを決めた瞬間は、体の中からエネルギーが沸き起こってくるような、身体が温まってくるような感覚があった。 周りの人は「安定した会社員生活」を捨てるのはおかしいといった声が多かった。 他者の意見に合わせる必要を感じなくなった。けど、他者の意見はそのまま受け止めることが出来るようになった。それは、いろいろなお客さんがいて、合う合わないお客さんがいるけど、それはそれでしかたのないことなのだと肚落ちしているからだと』

□8.内側の声に従った瞬間に起きた“解放”
中高年のあなたが、「うれしいが最も強かったと語った理由」は、 次のようなことになっていますか。
他者に合わせて生きる“外側の人生”から、自分の内面を信じる“内側の人生”へ踏み出したように・・・。
このようになった瞬間、あなたの中で長年押し込められていたエネルギーが解放され、身体が温まるような感覚として現れます。
これは、本来の自分と行動が一致したときにだけ起きる身体反応なのですね。
そして、実はあなたのこの物語には、『中高年起業版ヒーローズジャーニー™』の3要素がすべて揃っているのです。
葛藤:他者に縛られた長年の生き方
転換点:起業を決めた瞬間の身体的な解放
新しい世界:他者の意見(外面)を受け止めつつ、自分軸(内面)で生きられるようになった
この構造は、そのまま「お客さまの心を動かすストーリー」になります。

